人気BL漫画『抱かれたい男1位に脅されています。』(以下『だかいち』)のコミックス第6巻を原作とした、『劇場版 抱かれたい男1位に脅されています。~スペイン編~』。(公開日:2021年10月9日)
同作ではスペインでオレンジを手渡すシーンが描かれており、『だかいち』をきっかけに「スペインでは、オレンジにどんな意味があるのかな?」と、疑問に思った方も多いはず。
その疑問を解決すべく、本記事では「スペインでのオレンジの意味」や「オレンジの花言葉」について解説します。オレンジの意味は“BLのルーツ”にもつながるので、『だかいち』への解像度が今よりもグッと高まるはずです!
スペインでの「オレンジ」の意味は『生涯を共にする相手』
スペインでオレンジが象徴するのは「生涯を共にする相手」です。なぜオレンジが「生涯を共にする相手」を象徴するのか、詳しく解説してきます。
半分の(片割れの)オレンジ=生涯を共にする相手
スペイン語では生涯を共にする相手のことを “Media Naranja” という言い方で表現します。直訳すると「半分のオレンジ」です。
「ひとつとして同じオレンジはなく、切り分けた半分のオレンジは、対になるもう半分のオレンジとだけピッタリくっつく(一致する片割れはたった一つ)」ということを示唆しています。
つまり、「片割れのオレンジ=魂のパートナー、生涯愛する伴侶」ということです。直訳すると「半分のオレンジ」ですが、その真意は「二人で一つ」とも捉えられますよね。
「片割れのオレンジ」は恋愛以外にも使われる愛情表現
スペインには「Tú eres mi media naranja.(あなたは私の半分のオレンジだ。)」ということわざがあり、親しみをこめたカジュアルな愛情表現として広く使われています。
「片割れのオレンジ=魂のパートナー」は、なにも恋愛に限った表現ではないといえそうです。
『だかいち』の東谷准太(チュン太)と西條高人(トータカ)は、恋愛だけでなく、俳優業においても唯一無二のパートナーといえます。二人の関係性は、まさに「片割れのオレンジ」なわけです。
オレンジの花言葉は「花・実・木」の3つから由来している
<オレンジの花言葉>
純粋/愛らしさ/美しさ/優しさ/寛大さ/気前の良さ/子孫繁栄
オレンジの花言葉は、「花・実・木」をそれぞれ象徴するものとなっています。これら花言葉の由来を詳しくみていきましょう。
オレンジの真っ白な小さい花 ⇒純粋・愛らしさ・美しさ
オレンジには小さくて真っ白な花が咲きます。可憐さを感じる小ささと、清らかさを象徴するような混じりけのない純粋な白色。
そんなオレンジの花の姿に由来して「純粋、愛らしさ、美しさ」の花言葉がつきました。
丸みを帯びてたわわな実 ⇒優しさ
丸みを帯びてたわわに実ったオレンジの果実は、女性のような柔らかさを感じさせます。また、日射しをたっぷり浴びて育ったオレンジ色の実は、女性のような明るさ・温かさに通ずる。
明るく温かみのある、丸みを帯びた柔らかな果実の姿に由来して「優しさ」の花言葉がつきました。
オレンジの木にたくさんの花と実がなる ⇒寛大さ・気前の良さ・子孫繁栄
オレンジの木にはたくさんの花や果実がなります。木全体の大きさや、実入りの良さから「寛大さ・気前の良さ」という花言葉がつけられました。
また、オレンジは花と果実が同時につくため、西洋では「多産」「子孫繁栄」の象徴とされています。そのため、結婚式では「オレンジの花を花嫁の髪飾りにする風習」があるとのこと。
オレンジは、花嫁に対して素敵なメッセージを伝えてくれるものといえます。
オレンジから『だかいち』劇場版アニメ&原作6巻を深めてみる…
2013年7月に連載を開始し、シリーズ累計発行部数400万部を突破した桜日梯子先生による大ヒットBL漫画『抱かれたい男1位に脅されています。』。
芸能界を舞台に繰り広げられるボーイズ・ラブを描いた本作は、2018年に待望のTVアニメ化。そして、東谷准太のルーツも紐解かれる「スペイン編」(原作コミックス第6巻収録)が、2021年10月9日に劇場版アニメとして公開されました。
劇場版アニメ&原作第6巻でオレンジが絡むシーンとは…
原作コミックス第6巻&劇場版アニメにおいて、オレンジが絡むシーンは以下の4つです。
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