しかし、“泣く”行為には、受け止めきれなかったストレスを外に出す効果があります。
お子さんの抱えているストレスを発散させる機会と捉えて、思う存分泣かせてあげませんか?
- 「泣くぐらいならやるな」とママから突き放されると悲しい
- 学校の先生に「やりなさい」と注意を受けるのもイヤ
この感情ループでは、お子さんが余計に泣きやまなくなってしまいますね。
いつまでたっても宿題は進みません。
「泣かないの!」と親が否定すればするほど、子供は感情のコントロールができなくなってしまいます。
ですから、泣きたい時は泣かせてあげるのがよいのです。
泣きやめば、会話ができますから、ママは落ち着くのを待ってあげましょう。
子供が泣くときの対処法は?比較発言・脅し発言はNG
子供が泣き出してしまった時、ママの大事な役目は、共感してあげることです。
子供が泣くと収拾がつかなくて困るし、家事も宿題も進みませんよね。
お子さんのそばについて、つらい気持ちを一緒に受け止めて、落ち着かせてあげましょう。
- お子さんの頭や背中をさすって、体温で落ち着かせてあげる
- 「出来なくて悲しいね、辛いね」と同調してあげる
- 「ヒントを出してあげるから宿題を持ってきてごらん」「泣き止んだら、一緒にやってみよう」と励ます
私の姉がこの声掛けを実践したところ、甥っ子はシクシクしながらも何とかやる気を奮い立たせ、あきらめずに取り組むようになりました。
ヒステリック:「なんで泣くの!泣いても進まないでしょ!」
比較:「こんなの、みんな終わらせてくるんだよ!」
脅し:「みんな終わらせてきているのに、自分だけ『やってません』だったら、みんなから笑われちゃうかもよ」
子供のやる気が損なわれ、自己肯定感まで下げてしまうので注意です。
ママの優しい声掛けで、子供は救われます。
子供が前向きになれるような声掛けを心がけましょう。
宿題が終わらなくて泣く子は不登校になりやすい!対処法は3つ
宿題が原因で、不登校になってしまうケースが少なからずあります。
↓
宿題が終わらない
↓
宿題をやらなければ親や先生に叱られる
↓
学校へ行きたくない
このような負の連鎖に耐えられなくなり、不登校になってしまうことがあります。そうなる前に対処することが必要です。
不登校防止の対処法を3つ紹介します。
宿題が原因で不登校になる前に①「先生に相談する」
先生に状況を報告し、宿題への対応方法を相談します。
「伝えたときの先生の反応が怖い」、「恥ずかしい思いをしないかな」と感じるママもいるでしょう。
でも、我が子にとってベストな道を模索してあげられるのは親しかいませんし、子供の個人情報は厳守されます。ですから、安心してご相談くださいね。
- 放課後に先生が個別対応する
- 授業の中でフォローする
- 宿題の量を個別に調整する
先生もご家庭での様子がわかれば、迅速に対応ができます。
まずは、恥ずかしがらずに情報共有を行いましょう!
宿題が原因で不登校になる前に②「親のフォローのしすぎに注意」
私が見てきた家庭でよくあったのは、子どもそっちのけで親が宿題にかじりついていることです。
つきっきりで見てあげると、子供は親を頼ります。
「ママ、これ分かんない」と言えば、ママが教科書とにらめっこして、答えを教えてくれる。
そう思ってしまうと、学校の授業中も「ママに聞けばいいや」となってしまいます。
子供が自分の頭で考える癖付けのためにも、適度に関与してあげるのがコツです。
子供に代わって問題を解くのではなく、『家事の手をとめて横に座ってあげる』ことが上手なフォローの仕方です。
ヒントを出して子供が理解できているようなら次は子供ひとりでやらせてみたり、理解が追いついていないようならもう一問一緒にやるようにしてみましょう。
宿題が原因で不登校になる前に③「家庭教師や塾に頼る」
塾や家庭教師は、決まった時間に学習するので、学習習慣も身に付きます。
宿題への介入、弱点の克服と強化をしてもらうようお願いしてみましょう。
学校の宿題で躓く子は、塾よりも家庭教師が合っています。
その理由は3つです。
- 本人の進度に合わせて『復習』が行えるから。(塾は『先取学習(予習)』がメインです)
- 1:1で教えてもらえるから(個別指導塾だとしても、学習ペースは塾側が決めます)
- 周りの目を気にしなくていい(塾ではお友達などと比べてしまう子が多いです)
家庭教師は、本人の能力に合わせて指導してくれますし、質問しやすい環境にありますので、子供にとって心強い存在になるでしょう。
お金はかかりますが、親以外の大人に見てもらえる環境や体制を取り入れてみましょう。
宿題を親はどこまで手伝ってあげるべきか?徹夜してまでやるか?
親が宿題の手伝いをする時は、小さな作業のみにとどめます。
なぜなら、先に述べたように、親が手を出しすぎると、子供は親を頼り切ってしまうからです。
- 机の上を片付けるなど、宿題をやるための場所の整理整頓をする。
- 宿題で使う教材や文房具類をそろえる。
- 間違えた箇所をやり直すために消しゴムで消す
- つまづきそうな問題にヒントを出す
- 息切れしないよう、声掛けをする
- 内容を確認する。
- 間違えた箇所を一緒に見直す。
- 褒める。励ます。
このように、子供のそばで、適度に小さな手伝いをすることが、子供にとって励みになります。
宿題の量や内容によっては、徹夜になりかねないことも出てくるかもしれません。
ですが、成長期の子供が徹夜をするのは望ましくありません。
その日に済ませることにこだわらず翌朝に持ち越して取り組ませるなど、親がうまくスケジュール調整をしてあげてください。
また、宿題が終わらない子供に対して「ゲームはダメ」「遊びにいったらダメ」「お菓子抜き」「お小遣いなし」など、罰則を増やしてしまいませんか?
こういう脅しを使った強制力は、長くはもちません。
罰則がダメなのではなく、一方的な脅しがNGです。
ルールについても、子どもと一緒に話し合ってくださいね。
宿題が終わらない!と泣く子とともに、ママも成長しよう!
ママさんも仕事に家事、育児と時間にも心にも余裕がなくなりますよね。
子供が宿題が終わらなくて泣き出すときは、一度深呼吸して、本記事の対処法を実践してみてください。
- 宿題が終わらない主な理由は、『宿題の量が多い』『宿題をこなすペースが遅い』『後回しにして宿題をためこむ』『内容が理解できていない』。
- 子供が泣く理由は『やりたくても内容が理解できないから』。
- 子供が泣きだした時は、共感してあげることが大切。比較や脅し発言はNG。
- 宿題が原因で、不登校にならないための対処法は、『先生に相談する』『親が内容を確認して教える』『塾や家庭教師を利用する』。
- 親は、小さな作業で宿題をサポートする。くれぐれも徹夜はさせないこと。
フォロー上手なママのおかげで、お子さんが学校でもお家でもいつも笑顔でいられると良いですね。
ぜひ、実践してみてくださいね。
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