服・カバン・帽子についた日焼け止めの落とし方・応急処置を解説します。
- 服の襟や裾に、日焼け止めついてしまう。落とし方が知りたい。
- 出先で服に日焼け止めが飛び散った!応急処置はどうしたらいい?
- 日焼け止めがついた服に漂白剤を使ったら変色してしまった!どうしよう!
- 日焼け止めをぬった腕が擦れてカバンが白くなった…!落とし方が知りたい。
- 子供がかぶっていた帽子に日焼け止めがついてしまった。落とせるかな?
普段から日焼け止めを使う方なら、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
私自身、営業時代にはスーツジャケットやスカート、ワンピースに日焼け止めをつけてしまって、落ち込んだことが何度もあります。
実は、この記事で紹介する『服(カバン・帽子)についた日焼け止めの落とし方』を実践すると、誰でも簡単に解決することが可能です。
この記事では、何度も服やカバンに日焼け止めをつけては落としてきた経験をもつ私が解決します。
以下3つのポイントを体験談を交えて解説します。
- 日焼け止めが服やカバン、帽子についてしまった時の落とし方
- 漂白剤を使って変色してしまった時の対処法
- 日焼け止めがつかないようにする予防法
7分くらいで読める記事ですが、書いてあることを実践すれば、お気に入りの服やカバンを日焼け止めのせいで処分することがなくなるでしょう。
それではさっそくいきましょう!
お気に入りの衣類であっても、シミが目立ってしまったら、着る機会が減ったり、処分も検討してしまいますよね。
でも、日焼け止めの正しい落とし方を知れば、大切な洋服を諦めなくても大丈夫ですよ。
簡単にできる方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
服についた日焼け止めの落とし方【クレンジング+食器用洗剤】
服についた日焼け止めのシミや汚れは、家にある「クレンジング剤」と「食器用洗剤」を使うと落とすことができます。
日焼け止めは油分が多く、水に溶けにくい為、洗濯機で洗っただけでは落ちないので注意しましょう。
シミの大きさに分けて、落とし方の手順を解説していきます。
ケース①日焼け止めで小さなシミがついた時の対処法
日焼け止めが少しだけ服についてしまった場合は、洗剤を使わなくても落ちることがあります。
- 手順①洗濯機で洗う
- 手順②シミのついている部分をつまみ洗いする
- 手順③水で流す
仮に、この方法で落ちない場合は、大きなシミがついてしまった時と同じように、食器用洗剤を使って落としてみましょう。
ケース②日焼け止めで大きなシミがついた時の対処法
大きく日焼け止めがついてしまっても、すぐに落とせる環境にある時は「食器用洗剤」を使いましょう。
- 手順①日焼け止めがついた部分を少し濡らし、食器用洗剤をつける
- 手順②汚れの部分をつまみ洗いする
- 手順③水で洗い流す(お湯より水の方が落ちがいいですよ)
食器用洗剤だけでは落ちない場合の対処法
食器用洗剤だけでは落ちない場合は、クレンジングオイルと食器用洗剤を併用しましょう。
- 手順①クレンジングオイルと食器用洗剤を1:1の割合で混ぜる
(ウォータープルーフの日焼け止めの場合は、クレンジングオイルの割合を増やしましょう) - 手順②汚れの下にタオルを敷き、歯ブラシで汚れを押し出すように叩く
- 手順③水で洗い流し、ドライヤーで乾かす
外出先で日焼け止めをつけてしまったら応急処置を!【手順】
外出先で、服に日焼け止めをつけて汚してしまった場合は応急処置を行いましょう。
応急処置の方法は2つあります。
応急処置1:メイク落としシート
メイク落としシートを使いましょう。
コンビニにも売っているので、やりやすいですよね。
- 手順①メイク落としシートを汚れた部分に馴染ませる
- 手順②水で洗い流すか、きれいに拭き取る
応急処置2:ハンドソープを使う
近くにお店などがあれば、お手洗いのハンドソープをお借りしましょう。
- 手順①ティッシュで押さえるようにして、服についた日焼け止めを取る
- 手順②ハンドソープを汚れた部分に馴染ませ、ティッシュで拭き取る
- 手順③何度か繰り返し、水で流す(水で流せない場合は、きれいに拭き取る)
あくまでも応急処置なので、完全には落ちないかもしれません。
できるだけ早く応急処置をすると、効果も高くなります。
落ち切ってなかったら、帰宅後にクレンジング剤や食器用洗剤で日焼け止めのシミを落としてくださいね。
【注意】塩素系の漂白剤をつかうとピンク色に変色!対処法は?
汚れた時から時間が経ってしまい、黄色くなったシミを取るのに有効なのが漂白剤です。
しかし、日焼け止めと相性が悪いです。
『塩素系』漂白剤を日焼け止めの汚れに使用すると変色する
「白物についたシミなら漂白剤だよね!」と安易にハイターを使うと、ピンク色に染まるいう大惨事が起きますので注意です!(経験済み)
日焼け止めの汚れに「塩素系」漂白剤を使うのはNGです。
日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤と塩素が反応して、衣類がピンク色に変色してしまうからです。
代表的な塩素系漂白剤は、ハイター(花王)です。
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柄物の衣類を柄ごと白くするほどの漂白力があるので、シミを落とすために使ってる方も多いでしょう。
しかし、日焼け止めには不向きです。
日焼け止めと塩素系漂白剤が反応すると、こうなる。
これは化粧パフなので実害は少ないけど、白物のシャツを漂白剤につけたりした日には襟元が真っ赤になる。
洗えば消えると言うけれど、ぶっちゃけ簡単には消えません。
100回位洗えば、微かに赤みが消える位。
こうなったら服は捨てるしかない。 pic.twitter.com/tmAKg4i1Jr— pinkneontetra (@pinkneontetra) May 28, 2021
日焼け止めを服につけてしまった自覚があるときは、意識的に避けられるのですが、問題は無自覚のときです。
白物の襟袖についた日焼け止めは、ついた当初は「無色」です。
衣類に日焼け止めがついてることに気づかずに「塩素系の漂白剤」を入れて洗ってしまわないよう気を付けましょう。
ピンク色に変色してしまうと焦りますよね。
しかし、安心してください!
このピンク色の変色は、繊維が染まったのではなく、日焼け止めに反応しただけなので取ることが可能です。
塩素系漂白剤と日焼け止めが反応してピンク色に変色してしまったときの対処法が3つあるので解説します。
ピンクに変色した服を戻す方法①液体タイプの洗濯用洗剤
液体タイプの洗濯用洗剤を用意してください。
- 手順①ピンクに変色した箇所に、液体タイプの洗濯用洗剤の原液をたっぷりと塗布します。
塩素系漂白剤で漂白した直後の場合は、まず水で充分にすすいで軽くしぼってから塗布してください。 - 手順②5~15分置きます。
- 手順③ていねいにもみ洗いし、よくすすぎます。
生地をいためないようにゴシゴシは厳禁です。 - 手順④一度で元に戻すことができなかった場合は、もう一度繰り返しましょう。
ピンクに変色した服を戻す方法②ケイ酸塩入り固形石けん
ケイ酸塩入り固形石鹸は、油性の成分に強いのが特徴です。
代表的なものには、「ミヨシマルセルせっけん」があります。
- 手順①バケツにお湯を張る
- 手順②石鹸を汚れに刷り込み、バケツの中でもみ洗いをする
- 手順③色が消えるまでつけ置きする
- 手順④色が消えたら洗濯機で洗う
ピンクに変色した服を戻す方法③ベンジン
「ベンジン」もピンク色を落とすのに有効です。
ただし、ベンジンは生地を傷める可能性があるので、使用するときは注意しましょう。
目立たない場所で試してから使用してください。
ベンジンは石油から作られた揮発性のある液体です。
手袋を着ける、火気の近くでしない、換気をするということも忘れないようにしてくださいね。
- 手順①汚れの下にタオルを敷く
- 手順②歯ブラシで汚れた部分を叩く
- 手順③そのまま乾かす
(ベンジンは揮発性なので、水洗いの必要はありません)
日焼け止めに漂白剤を使いたいなら「酸素系」ならOK!
日焼け止めをつけてしまってから時間が経つと、黄色くシミになります。
白物の服だと少しでも黄ばみが残ると、ショックですよね。
日焼け止めによる黄ばみを落とすには「酸素系」の漂白剤が効果的です。
- 手順①シミに酸素系漂白剤を直接馴染ませる。
- 手順②5~10分放置する
- 手順③洗濯機で洗う
酸素系の漂白剤の代表例は、
です。
我が家は、毎日のお洗濯に「ワイドハイター」を使っていますよ!
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カバンや帽子についた日焼け止めはどうやって落とす?
日焼け止めを塗った腕がこすれて、通勤バッグが白く汚れてしまう経験があるのではないでしょうか。
また、お子さんの帽子に顔に塗った日焼け止めが汗に交じってついてしまうこともありますよね。
本記事では、カバン・帽子についてしまった日焼け止めの落とし方もご紹介します。
『布製カバン』についた日焼け止めの落とし方
- 手順①クレンジングと食器用洗剤を混ぜる
- 手順②汚れと馴染ませ、歯ブラシで叩く
- 手順③水で洗い流す
『革製カバン』についた日焼け止めの落とし方
合皮の革製のカバンは傷みやすいので、目立たない場所で試してから行いましょう。
- 手順①液体洗剤を布につける
- 手順②やさしく拭く
本革の場合は、失敗するとショックが大きいと思いますので、専門家に頼んだ方が無難です。
帽子についた日焼け止めの落とし方
- 手順①エタノール100mlに対し、おしゃれ着用中性洗剤を1~2滴入れる
- 手順②タオルに含ませて拭き取る
エタノールは揮発性なので、水で洗い流す必要はありません。
おしゃれ着用の中性洗剤の代表例は、「アクロン」や「エマール」です。
【予防5選】日焼け止めが服につかないようにするために
日焼け止めの汚れは落とすことができますが、汚れないように予防ができると楽ですよね。
日焼け止めがつかないようにする予防方法を5つ紹介します。
予防①ベビーパウダーをはたいておく
汚れがつきそうな襟や袖にはベビーパウダーたいておくと、服に日焼け止めがつきにくくなります。
パウダーには汗や油を吸収するという性質があるため、日焼け止めの油分を吸収して服に付きにくくしてくれます。
また、首や腕に日焼け止めを塗ったあと、仕上げにベビーパウダーをつけておくのも効果的です。
予防②「紫外線吸収剤」のみを使用した日焼け止めを使う
日やけ止めには、紫外線をカットするために、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」が使用されています。
どちらか一方のみを使用した製品、両方使用している製品とがあります。
「散乱剤」は、白色の無機粉末を使用しているので、服に汚れが付きやすいです。
なので、「吸収剤」のみの製品を使うと、服に日焼け止めがつきにくくなります。
「吸収剤」のみを使用した製品のなかでも、『アルビオン スーパー UV カット ファインコンフォート ボディ SPF42・PA+++』が服につきずらいと評判です。
お値段は少ししますが、容量が多いのでたっぷり使えます。
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予防③ジェルタイプの日焼け止めを使う
ジェルタイプの良い所は、
- クリームやミルクタイプに比べて白くなりにくいです。
- 敏感肌用の商品も豊富
- 日焼け止め特有の嫌なニオイもしない
私はジェルタイプを好んで使っています。
ジェルタイプ+「紫外線吸収剤」のみが配合された日焼け止めなら、服につきにくいです。
水だけでなく、油にも溶けないので、非常に落としづらい汚れです。
「散乱剤」は、酸化チタンのおかげで肌への刺激が少ないので、「敏感肌用」と表示されていることが多いです。
- ロート スキンアクア モイスチャージェル
SPF50+/PA++++またはSPA35/PA+++ - ビオレ UV アスリズム スキンプロテクトエッセンス
SPF50+/PA++++
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SPF50+/PA++++
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ニベアUV ウォータージェル
SPF50+/PA+++またはSPF35+/PA+++ -
ニベアUV ウォータージェル こども用
SPF28/PA++
予防④塗った後に時間を置いてから服を着る
日焼け止めを塗ってすぐに服を着ると、汚れがつきやすくなってしまいます。
日焼け止めが肌に馴染んだ後から服を着ることで、移りにくくすることができます。
ジェルタイプは馴染むのもはやいからおすすめです!
予防⑤日焼け止めの量を減らす
日焼けしたくないという思いから、つい多めの量をつけてしまっていることがあります。
汚れが気になる場合は、量を減らすことを考えてみましょう。
まとめ
日焼け止めの汚れは、正しい方法と手順で行えば、自宅でも落とすことができます。
また、日焼け止めがつかないように予防しておけば、最小限の汚れで抑えることも可能です。
- 日焼け止めがついてすぐあれば、食器用洗剤のみで落ちる
- 大きめのシミ汚れには、クレンジングオイルと食器用洗剤を併用する
- 外出時の応急処置は「メイク落としシート」「ハンドソープ」が有効
- 塩素系漂白剤で洗うと、日焼け止めと反応してピンク色に変色してしまう
- ピンク色に変色した衣類は、液体タイプの洗濯洗剤で落とせる
- カバンや帽子についた日焼け止めの汚れも、正しい手順を守れば落とせる
- 日焼け止めが服につかないように予防するには、「ジェルタイプ+吸収剤のみ配合」の日焼け止めを塗り、その上からベビーパウダーをはたく
日焼け止めの汚れは、対処が早いほど簡単に落とすことができます。
「シミが出来てしまったから、もう着られない」と諦めず、紹介した方法で挑戦してみてくださいね。
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